FOX探索 機器・ANT・アイテム (末尾にFOXキャッチャーキットの領布)

2mのウォーキングFOXハンティング(練習会)、JARL茨城県支部主催のモービルFOXハンティング対策としてJJ1YNAクラブ員がFOX探査について色々対策を検討してきました。
クラブ員といっても全てJL1CML木村さん(が孤軍奮闘/におんぶにダッコ)の状態です。

2016年のモービルFOXハンティング参加に向けては、車内にいても方向探知が可能な装置を製作。

方向指示コントローラー

方向指示コントローラー

JL1CML局が参考にしたのは、SHONAN RADIO LAVATORY (湘南無線研究所)のJR1KNA局の研究電波方位探知研究で、一連の技術資料はその動作原理や思考錯誤の改良を加えて最終形にいたる過程が詳しくとりあげられておりとても参考になります。

競技日直前に滑り込みで完成したコントローラーとアンテナは、もう格好良すぎです。


アンテナ全体像

アンテナ全体像

マグネット基台は実際の移動での使用を考慮してリスクの少ないダイヤモンドの市販品を使用していますが、それ以外は全て自作という力作です。中央の支柱にアンテナを取り付ける正方形の2mmのアルミ板を取り付ける部分が最高のミソ(と私は思っているの)ですが、モノタロウで調達した指輪状の支柱リング2枚を利用し、2mmφの高度な穴あけ/ボルトナット締めにより堅牢な構造となっています。

アンテナ自体は、中央部の背の高いアンテナが全エレメント共通しての反射エレメントとして動作する2エレメント八木を4方向に設置した構造となっています。

エレメント基部

エレメント基部

それぞれの八木アンテナは2mと430MHzの2バンドアンテナとして動作し、4つのアンテナをそれぞれのエレメント基部に内蔵したスイッチングダイオードをON/OFFさせることでカージオイド特性により方向性を出すのですが、そのON/OFFのスイッチングを20Hz程度で高速に順次切り替えてその信号の強弱を合成することで16方向のLED表示をさせるという画期的なものです。


海老川沿いでの試験

海老川沿いでの試験

競技日前日に、船橋市内の海老川近くで方向探知機をセットしたJL1CML車の周りを半径1km程度でJA7THE車が2m、430MHzの電波を色々な方向から出して方向探知の性能を試験しました。


2016.3.6 実際の競技会場でお披露目でしたが、競技会場で屋根にセットしていただけで他の参加者から大きな注目を集め、JL1CML局は多くの人から名刺交換や情報共有を依頼されているようでした。

会場で大注目

会場で大注目

実は事前の実験で2mでの方位探知はそこそこでしたが430MHzの方向探知が設計通り動作せず、またアンテナ自体の感度も悪い状態ということがわかり競技会では実際に使用しなかったのですが、船橋市アマチュア無線クラブには
高い技術力/精度の高い製作力を有するJL1CML局ここにありと十二分にPRできたとのではないでしょうか。


JL1CML局は、これ以外にも、
(1) 2m/430用のFOXハンティング用八木アンテナ
(2) 30dB/60dB 2段階切替アッテネッター
(3) 電解強度計(FOXキャッチャー)
など、を設計/製作してパーツ~半完成品~完成品レベルでの領布/貸出を行っており、クラブ員各局が非常にお世話になっています。

(1)第1世代:2m用3エレ八木アンテナ

1st_3ele_ant

第1世代(2m)

第1世代の3エレ八木は、2015年のモービルFOX競技会でJA2SWH/JA1WHDチームが3位入賞、2016年はJA2SWH/JH1RFU/JH1EKMチームが2位入賞と2年連続入賞で実績はお墨つきです。エレメントが簡単に90度回転する機構があり、エレメントの根元にピンプラグを使用しているので取り外しもできるようになっていて車内への収容性は抜群です。



(1)第2世代:2m用3エレ八木アンテナ

第2世代(2m)

第2世代(2m)


第2世代(2m)のものは、第1世代の3エレを更に軽量化させたものです。使用時はエレメント根元のゴムチューブがエレメントを自動的にピンとまっすぐに立ててくれ、車内へ収容するときはエレメントを部を押し曲げると根元から曲がる構造となっていて作成当初は車内への収納性は特筆できるものがありました。しかしながら、ゴムチューブ弾力の経年劣化とエレメントを曲げたまま長時間放置してしまった結果、しばらくするとエレメントが斜めになったままでピンとまっすぐに立たなくなるという不都合がありました。
それで2016年の競技会直前にエレメント根本部を固定する改良がJA7THEによって行われました。それでも、エレメントの先っちょの柔軟性は確保されていますので、全くの固定エレメントよりも車内への収容性は優れています。2016年の競技会で、JA7THE/JP1AWPチームはこのアンテナで2016年の競技会で3位入賞の実績あげることができました。

(1)第3世代:2m用3エレ八木アンテナ

第3世代(2m)

第3世代(2m)




折りたたんだ状態

折りたたんだ状態


エレメントとその付け根

エレメントとその付け根


第3世代のものは、2016年のモービルFOX競技会でJL1CML局自ら使用したものですが、第1世代のものからエレメントの回転機構を削除した代わりに巻き尺(薄い鉄板状)をエレメントにして更に柔軟性をもたせ、なおかつエレメントをネジ式にして取外しもできるように改良したものです。

第4世代:430m用3エレ八木アンテナ

第4世代(430)

第4世代(430)


第4世代(430用)のものは、第4回ウォーキングFOXハンティング(練習会)参加に向け、JI1AIU局用に設計された3エレメント八木アンテナです。
エレメントは巻尺型の平型タイプから通常タイプに戻されましたがエレメント根元部分の蝶ネジ緩めることで、簡単にアンテナ全体を棒状にしてコンパクトに収容できる構造に進化させ更にシンプル化構造としたものです。


(2)のアッテネッターはすでに多くのJJ1YNAクラブ員に領布された実績があり、今回のモービルFOXハンティングにおいても勿論大活躍しました。2つのDIP SWで 0/30/60dB の減衰量を切替ができます。


30/60dBアッテネッター

30/60dBアッテネッター

アッテネッター内部

アッテネッター内部

内部には、減衰量30dBで受信だけなら1,200MHzまで実用的に使用できる通過型アッテネータAT-30が2個贅沢に使われています。( JL1CMLの買い占めにより秋月電子は一時在庫欠品状態になったようです)

<AT-30 諸元>
◆ 減衰量30dB
◆データ付基板取り付けタイプ
◆入出力インピーダンス 50Ω
◆周波数特性 DC~1000MHz
◆VSWR 1.3~1.8
◆最大通電電力 1W
◆外形寸法 20.32×10.16×5.33mm



(3)電界強度計(FOXキャッチャー)

電界強度計

FOXキャッチャー


今度、“FOXキャチャー”の愛称で3,000円でキットが領布される電界強度計です。FOXにある程度近づいた後確実にFOXの位置を特定させる為に必要となります。至近距離での電波の強さを10連LEDによる目と、ブザーによる音で知らせてくれます。9Vの006P電池で動作し軽量コンパクトに製作ができます。
キットで現状残り5セット領布が可能ということですので、キット購入希望者はjl1cmlアットマークjarl.comまでお申し込みください。(締切は4月15日<金>)なお、製作には半日程度がかかりますのでキット組み立てにある程度自信がある上級者向けということになりますが、それでもFOXハンティングにはかかせない必須アイテムです。
FOXキャチャー2の説明書・回路図は以下になります。
FOX_catcher2